もくじ

事業の目的

 家庭のあり方や抱える課題は多様化しており、また、人間関係の希薄化で地域の子育て力も低下しているなど、子育ち・子育てを取り巻く状況は厳しく、子どもや子育て家族の心身には大きな負担がかかっている。

 子どもが長時間過ごす保育園は、一人ひとりの子どもの暮らしと成長に合わせた子育ち・子育て支援ができるよう、家庭に近い環境での保育や、各家庭に応じた子育て支援、子育ち・子育てを支える地域づくりなど、保育園内に留まらない支援を行うことが求められている。すでに、一部でこのような実践が始まっているが、広くは知られておらず、その周知及び推進が急務である。

  本事業は、各家庭や一人ひとりの子どもの暮らしと成長に合わせた先駆的な子育ち・子育て支援を実施している保育園及びその地域の住民等にヒアリング調査し、
セミナーを開催することにより、新たな子育ち・子育て支援のあり方を広く周知・推進することを目的として実施する。

事業の概要

1.

委員会の開催

2.
ヒアリング調査の実施
  ・バオバブ保育園ちいさな家(東京都)
  ・地域の寄り合い所 また明日(東京都)
  ・おひさま保育園(大阪府)
  ・保育の家しょうなん(滋賀県)
  ・ばあちゃん家/山東保育園(熊本県)
3.
セミナーの開催
2009年2月7日、東京にて
安心して子育ち・子育てするために、保育園ができること」を開催しました。

概要と成果

 地域に根ざし、各家庭や一人ひとりの子どもの暮らしと成長に合わせた子育ち・子育て支援を、先駆的に実践している保育施設や家庭へのヒアリング調査を実施し、まとめとセミナーを開催した。ヒアリング調査を通じて、一律の支援ではなく、一つ一つの家庭に応じた柔軟な支援が求められていること、そして、そうした支援を行うためのコミュニケーションの重要性がいっそう高まっていることを確認できた。

 また、セミナーでは、保育園及び地域の子育て団体の支援は全国で大きな格差があり、保育園や保護者が積極的に他地域の取り組みを学び、必要な支援をつくっていくことの必要性が共有できた。事業報告書の配布及びホームページでの公開は、こうした先駆的な支援をつくる際の一助となると考えられる。