新型コロナウィルスの影響は社会の各方面に及んでいるが、通常の地域生活に
おけるさまざまな「集い」の中止・抑制や、集客型イベント、飲食店などへ規制
により、外出機会は明白に減少している。これは一般の人はもちろん、仕事など
を持たない生活困窮者や高齢者等にとっては、特に孤立のリスクが高まることを
意味し、事実、各種調査等により、高齢者では認知症の進行やフレイル・心身機
能の低下が報告されており、先般、発表された自殺者数の増加もコロナの影響が
指摘されている。
一方、支援者にとっても、社会参加支援の場となる地域資源が減っていること、
社会的なコミュニケーションが減少したことにより、課題を持った人・家庭に関
して地域からの早期の情報提供などが期待しづらくなっていること（見えづらく
なっていること）、地域共生社会の包括的な支援体制の構築に向けて、「断らな
い相談支援」、「参加支援」、「地域づくりに向けた支援」の３つの支援を一体
的に実施してゆく方向性が打ち出されているものの、今後、参加支援や地域づく
り支援に向けて、具体的にどのように取り組んでゆくべきか、悩みはつきない。
そこで、現在の状況下においても、つながりを切らない活動を進めている地
域や支援団体の事例を全国より収集し、活動のポイントを含めて情報提供を行う
こと、?これからの地域づくりに向けた支援や、地域と協働しながらの参加支援
を行う支援者が身に着けておくべき基本的な視点・ノウハウの研修、現場で悩
む支援者に対して、オンラインでの相談・アドバイス、以上の事業を行うことに
より、孤立を防ぐ地域づくりと地域と協働できる支援者の養成を行う。 |
