重層的支援体制整備事業の本格実施・移行準備に自治体が着手するに伴い、どのようにこれまでの実績や地域特性を柔軟に取り入れるか、そのための事業の実施体制の推進に必要な指標(方向性)を「評価指標」の価値で開発し、普及方法を示すことが本事業の目的である。その際の指標は、「評価のための指標」に限定せずに、「目標達成の手段」とみなし、実験性の伴うイノベーションを妨げず、試行錯誤のプロセスを評価できるような指標の開発を重視することが必要となる。
また、自治体担当者がその業務を点検されるという誤解を受けることなく、むしろ評価指標の開発に参加するような研究プロジェクトとして運営することに取り組む。なお、活用希望の自治体への「研修プログラム」を提供することで、同評価指標の普及が進むための事業を実施する。市町村内の事業実施体制の評価指標は、相談支援等の実績に関連したミクロの評価ではなく、自治体事業レベルに相当するメゾ、政策的な推進のための事業(プログラム)の評価というマクロのレベルが中心となる。 |