「住み慣れた地域で、いつまでも安心して暮らしたい」。これは全国いずれの地域に住む人にとっても共通の願いです。
この願いを実現するため、近年、地域で起こるさまざまな生活課題や福祉問題を、住民自らが行動し、関係機関などと連携・協働して解決していこうとする取り組みが、全国各地で展開されています。
今回の校区・小地域サミットで設けた12のセッションにも象徴されるように、地域に根差した住民同士の支え合いの活動は、高齢者や障害者、子育て・子育ちの支援活動、防犯や防災活動といった従来の枠組に加え、地域の過疎化や衰退を乗り越える活動にまで広がりをみせています。
現在も、経済不況が続き、社会的な不安定さが増すなかで、地域の経済活動は大きな影響を受け、地域生活にも閉塞感が生まれています。このような時代にあるからこそ、住民が主人公となる住民自治や手づくりの福祉コミュニティづくりが改めて求められています。
こうした私たちの動きにあわせるように、国や地方治自体、民間企業においても、地域の自主的な活動を支援する流れが生まれており、私たち自身がそうした多様な団体との関係性を構築する時期にきています。
こ の3回目となる「全国校区・小地域福祉活動サミット」の場において、全国各地から集った仲間とともに、明日の地域福祉の充実を願い、次のとおり宣言します。
1.私たちは、自分たちのまちを自分たちで守り、地域の自治を育てていきます。
2.私たちは、互いの実践や活動に学びながら、目の前にある課題や問題認識を深め、
行政や専門機関などとも情報を共有しながら、ひとつひとつ解決していきます。
3.私たちは、この校区・小地域サミットに集まった、全国の小地域福祉活動をたいせつ
に思う人たちとの出会いと交流の場づくりを進め、活動の灯火を絶やさず、広げてい
きます。
4.私たちは、日々の活動において、地域福祉活動を基盤とするコーディネーターの
必要を実感し、その配置の促進を求めていきます。
5.私たちは、住民自治を発展させていくため、関係機関や情報メディアにも、絶え間
なく積極的に働きかけていきます。
2009年11月18日
「第3回全国校区・小地域福祉活動サミットin大津」実行委員会
+ 実践報告団体 + 参加者一同