特養や老健のような大規模な施設でも、宅老所やグループホームのような小規模で家庭的なケアができないか、という思いから始まったユニットケアは、平成14年度からは全室個室・ユニットケアの「小規模生活対応型特別養護老人ホーム」として制度化されるに至り、今後急速にその数が増えることが予想されます。
　しかしながらユニットケアを実践するにあたっては、従来の介護のあり方とは異なる視点が必要となります。その違いを介護現場のスタッフ一人ひとりが理解できなければ、ユニットケアはただ施設を分けただけの大規模処遇と何一つ変わりません。
　この講座では、実際にユニットケアに取り組んでいる、または取り組もうとしている介護現場の責任者やユニットリーダーなどを対象に、ユニットケアを導入するに当たって基本となる3つのポイント（①生活環境作り、②寄り添うケア、③スーパーバイズ）を具体的に学習していただきます。